この数年のうちに必ずくるといわれている大地震(南海トラフ大地震等)。特に私たちの住む紀南地域ではそういった地震に備えた家づくりがみなさんの必須条件になっているかと思います。
そこで今回は、地震に強い家づくりの基本的なお話をしたいと思います。。
まず、地震に備えるには家を建てるの場所、土地の強さ、家の強さがあります。
まず、どこに建てるか?
家を建てる場所については、災害ハザードマップを参考にして検討することも大事です。
しかし、実際には子育て・生活の利便性・費用面等、様々な事が関係してくるので、ハザードマップだけで判断するのも難しいのが実情です。
後ほど紹介する土地の強さや地盤の強さはもちろんのこと、家の間取りや建て方によっても家の強度は変わるということを知っていますか?
だからこそ、きちんと家族の暮らしの理想をしっかりと考えて、住む場所と地震への対策をバランスよくすることが大切です。
それを基にして、どこに建てるかを考えましょう。
参考までに田辺市周辺のハザードマップはこちらになります。
田辺市地震ハザードマップ:
https://www.city.tanabe.lg.jp/bousai/hazard-map.html
田辺市津波ハザードマップ:
https://www.city.tanabe.lg.jp/bousai/tumami-hazard-map.html
田辺市洪水ハザードマップ:
https://www.city.tanabe.lg.jp/kanri/kouzuihazardmap.html
和歌山土砂災害マップ:
https://sabomap.pref.wakayama.jp/(S(if2pyldvgpzq3gxpvaiqr3ul))/Top.aspx
上富田町土砂・洪水ハザードマップ:
https://www.town.kamitonda.lg.jp/mokuteki/bousai/hazerdmap/2361.html
白浜町津波ハザードマップ:https://www.town.shirahama.wakayama.jp/soshiki/somu/kiki/gyomu/sonaete/1450338319282.html
次に土地の強さについてですが、地盤の強さとも言い換えることができます。
それを知るには、上記のハザードマップも大切になりますが、当社では地盤調査を必ず実施してどれぐらいの土地の強さを持っているかお客様にわかるようにご説明させていただきます。
決まった土地が十分な強度を満たしているか、また満たしていない場合はどのような改良を行い、いかに基準値となる強度を満たすようにするかのご説明です。
地盤調査について詳しい内容は、また別の記事でご紹介します。
最後に家自体の強さですが、家を強くする方法として現在3つの方法があります。
まず一つが免振という方法です。これは建物自体を免振材や設備に乗せて地面からの揺れを逃がして建物を守る方法です。
これは建物を土台から背負うような形になるので大がかりな設備が必要で費用も高価になってきます。その点から住宅にはあまり採用されていません。
その点を踏まえて新築注文住宅に多く使われているのが耐震、制震という方法です。
これらは免振とは違い、建物の構造や設計で揺れに強くする方法です。
そして地震への強さを表す基準として、耐震等級(1~3)があり、現在日本では耐震等級3が最高値になります。
耐震等級3とは【等級1の1.5倍の耐震性能。震度6強~7の地震でも、軽い補修程度で住み続けられるレベル】となり消防署や警察署といった災害復興の拠点となる防災施設に採用されている等級になります。
現在の法律では耐震等級1の住宅でもおうちを建てる事は出来ます。ですが耐震等級1だと震度6強~7の地震が発生すると即倒壊はせず逃げる事はできますが、住み続ける事は出来ないレベルになります。
実際H28年の熊本地震(震度7が二回発生)では等級1、2のおうちが倒壊している中、等級3の住宅はほぼ無害や軽微な被害であった事が確認されました。
当社では地震から命を守る事はもちろんその後の生活も続けていける事が大事だと考え、耐震等級3を基本としさらに制震(揺れを吸収し建物への揺れを軽減)を加えた方法を実施しています。
より詳しく地震に知ってもらえるように少しずつ地震に強い家づくりについてブログを書いていきますね。